相場六十四卦注釈
by kingsarmonj

占いは朝廷・貴族階級を中心に盛んに行われ、その結果を絹布に記録集積し、当たり外れが検討された。
1500年間に当たるもののみを集め、周易の原型が完成すると、知識階級にも普及し、注釈や、解釈するための理論が、次第に哲学へと展開。
知識人たちは、秦帝国の厳酷な思想統制の下でも、易書の注釈という形で自己の思想を表明しようとした。

2007年10月17日水曜日
火水未済(かすいびせい)

2007/10/16 の日経225相場の卦として、火水未済(かすいびせい) を、得ている。

一般的な見方は、相場は、 水火既済とほとんど同じ。部分的高下。陰険さはなく、平穏な状況。高いは高いなり、安いは安いなりの保合いの小康。時を経て訂正下げ(上げ)が行われる気運がある。
というものだ。
しかし、9/27水火既済の時も、実際の相場は違うと見受けられる動きをしたため、http://kingsarmonj.googlepages.com/memo1.html
火水未済もまた、注意して見た次第だ。
実際の動きは、水火既済と同じではなく、正反対。
水火既済が、小高下保合いと見せかけて、大きく上げたのと正反対に、火水未済は、保合いと見せかけて、大きく下げた。
しかし、日中の動きを見れば、水の持続的な下落、火の高騰の部分が見て取れる。

また、時を経て訂正下げ(上げ)が行われる気運がある。とする見方は、艮為山(ごんいざん)と同じか?
ただこの間隔も、即今を見れば、日中には現れない動きであり、当日の動きを解釈する場合は、即今の動きを論じたたほうが、一見、当てはまりやすい。
逆に、乾為天(けんいてん)の場合は、即今というよりも、そのちょっと先、未来 将来 ユクスエ のちなりを論じるほうが、ふさわしいといえる。
あとは、象だけではなく、卦辞もみることが大切。
真勢流では、象を見るが、一方、象や変よりも、卦辞爻辞を重視する見方がある。
高島嘉右衛門がこちらの流儀だと聞く。

卦辞は、「未済は亨る。小ギツネが黄河をほとんど渡ろうとして、その尾を濡らす。」で、本日の場合は、こちらの解釈のほうがふさわしい。
まだ、危険を脱していない状況。未完成である。
力も知恵も足りぬ子ギツネが大川(だいせん)を渡ろうとして、あと一歩のところで力尽き尾を濡らしてしまう。
不注意であり、気の緩みである。
尾を濡らすとは、今思えば、ラインを割るということである。
こうなってしまっては、一層、未済から脱することを困難にさせ、利しいところがひとつもない。
急いで功を求め、しかし災いを受ける。。

しかし、最終的には「未済は亨る」とあるように、吉凶定まらず、未来に希望が持てる。
しかし、その希望は、この卦を知らない限り、当日の相場のチャートからは、うかがい知ることはできない。
しかしまた、時来てそれは、既済(完成)へ亨る。ただし忍耐努力と時間を要する。

六十四卦は、乾為天(けんいてん)=竜ではじまり、しめくくりは、「未済」=不完全を象徴する卦で終わる。
宇宙は多様で、永遠に変化がやまず、終結しない。
変化の思想がここにあるのだ。
kingsarmonj

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