相場六十四卦注釈
by kingsarmonj

占いは朝廷・貴族階級を中心に盛んに行われ、その結果を絹布に記録集積し、当たり外れが検討された。
1500年間に当たるもののみを集め、周易の原型が完成すると、知識階級にも普及し、注釈や、解釈するための理論が、次第に哲学へと展開。
知識人たちは、秦帝国の厳酷な思想統制の下でも、易書の注釈という形で自己の思想を表明しようとした。

2007年11月30日金曜日
11/30 風雷益(ふうらいえき) (六三)

疾風迅雷。
君子はこの卦を見て、善をみればただちに学びとり、過失があればただちに改めるのである。
相場は、上がらんと欲する象なり。
雷は上がり、風は下がり、互いに往来する卦なれど、益は大相場なり。
波乱を蔵しているが、値幅も大きく、取引高も多く、大相場の活況。
波乱変動とはいっても、結着が下落に終わることはほとんどない。
暴騰と判ずる場合あり。

(六三)益するに凶事をもってす。咎なし。まことありて、中行なれば、公を告げて圭(けい)を用いる。
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11/29,30 CME 水天需(すいてんじゅ)(九五)


天の上げ→水の下げ

それみずからの時期に従って、やってくるものであるから、それを待っていなくてはならない。
我々は、それが来るようにすることはできない。
それを待たなくてはならない。
内面には強さがあり、上には労がある。
直面したときの強さとは、前に突き進むことではなく、時を待つことである。
これに対して弱さとは、動揺し、待つ忍耐をもたないことである。
旧約聖書 伝道の書 3章1-2節
「すべてのことには季節がある。天の下にある、すべてのわざには時がある。
生まれるべきとき。死すべきとき。植えるべきとき。植えたものを抜くべきとき。」
成長は地下、無意識の深いところで生まれる。
乾いた厚い土の中に、水は、しみこみ潤す。
成長するものはすべて、土の性命の中で、深く根をおろし、土から栄養をとり、
水や日光を吸収して育つが、結局、自分自身で成長し育っていく。
弱さや短気は役に立たない。
強い人間だけが、運命に耐えることができる。
内なる安心感が、終わりまで耐え忍ぶことができるようにするためだ。
この強さは妥協のない強さの中に現れる。
どんな自己欺瞞も幻想も持たず、あるがままの事物に直面する勇気をもつときのみ、
道を認識できるようになる。
これを認識できたなら、断固としてやり通さねばならない。
自分の運命に決然として直面するものだけが、運命に正しく対処することができるのだ。

(九五) 酒や食物を備えて時を待つ。
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2007年11月29日木曜日
11/29 日中:山火賁(さんかひ) 不変爻

前夜CMEと同じ、山火賁(さんかひ)。不変爻。
火の上昇、山の止めと見ル。
果して、占いのとおりとなった。
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11/28,29 CME 山火賁(さんかひ) (九二)

恩竜、少しく往くところあるによろし。

良いことを思えば、良いことがおき、悪いことを思えば、悪いことが起きる。
だから、たとえ良くないときでも、心を良いほうへ飾らなければならない。
それが、恩竜の上げである。

山の下に火がある。君子はこの卦を見て、日常の政務を処理するにとどめ、刑獄のような重大事は、軽々しい決定を控えるのである。
相場は、 上らんとして上り兼ねる。
火は上らんとして山に止められ、しばらく保つも平値に反る意あり。
小場のこと多し。
小さな高値を示す。
夕日の没する前の夕映えのような騰勢。
九三のこう卦に着目し、上下いずれに動くかを察するべき。
物価騰がる。

(九二)あごひげを飾る。あごの動きに従う。先輩長老に従い、我が身を美しく飾るが良い。
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2007年11月28日水曜日
11/28 日中:天山遯(てんざんとん)(上九)

天に対して、下から山が迫っている。(山→天の終り(上九))
君子はこの卦を見て、憎むことなく、しかも、厳として小人を遠ざけるのである。
相場は、 山は止まって動かず、天は上り進んで下らず、故にこの卦は高きものとす。
ただし遯はまた大巽なるがゆえに安きところの象なきにあらず。
現在高値。さらに進んでの上伸力がなく、いずれかといえば、下降への機運を孕んでいる。
高値から安値を見る危険を警戒。
(上九)豚を肥(ふと)らせる。何のわだかまりもなく、悠々としてのがれ隠れるならば、万事順調。
心広く、体健やかに、世事に超然として一点も心を労することなき大吉。
災いを免れて安楽の地を得べし。
(占例)米作の豊凶を占い、大巽ゆえ、大豊作とし、物価下落のときであると断ずる。
(変卦)沢山咸(たくさんかん) 高下往来。幾分下押す。
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11/27,28CME 山地剥(さんちはく) (初六)

意外に高値持続。(地→山)
山が崩れて平地となる。
上に立つ者はこの卦を見て、まず下々を富ませることに配慮し、自己の地位を堅固にするのである。
相場は、 下がるの義あるもその義をとらず、地上に山ある故に大いに高い。
漸落の相場では崩落寸前と見るべきだが、崩落の危険が予想されながら、案外高値を持続するのは、山がそう簡単に崩れるわけが無いからである。
上九のこう卦に注目。また優秀な銘柄は高く、雑株級が暴落するという場面も少なくない。
物価下落す。
(初六)危機が足元に忍び寄り、秩序を滅ぼす。凶。
(変卦)山雷頤(さんらいい) 小往来高下保合。
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2007年11月27日火曜日
11/27 日中:沢天夬(九四)

11/27も、11/26と、 全く同じく、沢天夬(九四)が、示されている。
11/20~21に、沢天夬に変ずる卦を連続でだしており、これが影響しているのだろうか。
もっとも、変爻が、変ずるものなのかどうかは、すぐには、わかるわけがない。
相場は、前夜のCMEで、地天泰のはじめ高く後安い(天→地)流れから、安寄りし、
場間のニュースで、SGXが急進、後場から大幅高で寄りつき、大幅上昇後、
昨日の高値を更新し、急転降下を孕む動きへ。
シティグループがアブダビ投資庁を引き受け先とする75億ドルの第三者割り当て増資を発表
したとのこと。
場間のニュースで大きく動く展開は、昨日同様となった。
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2007年11月26日月曜日
11/26 日中:沢天夬(九四)

沢が天上にある。 天上も沢水は出口さえつけば、万物を潤す。君子はこの卦を見て、
下に恩沢を施し、私利をむさぼるようなことは、深く慎むのである。
相場は、陽気旺盛にして大に高き卦なり。
然れども相場の推移を見て考えて高下を計るべし。
非常に激しい騰勢。
沢水の下値を見ることはないが、天井の一歩手前で下押す場合あり。
高値の上に更に高値が予想される場合あり。
急転降下の動きを見る場合あり。

沢天夬は、11/21水天需(すいてんじゅ) (六四)から変じたのだろうか?
日経平均は大幅続伸。場間に中国系ファンドの日本株買い報道により、
SGXが急進し、後場に入ると急速に株価を押し上げた。
13時32分には、400円を超える上げ幅に加速。
引けは売りにやや押された。
しかし、現物引け後の、先物取引10分間で、65円の順ザヤとなる。
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2007年11月24日土曜日
11/23,24 CME 沢水困、火地晋

日中は、休場。
CMEは、離為火の流れから、11/22 の高値を更新。
沢水困は、亨る。大人は吉にして咎なし。
試練を経て、伸び栄える。
<大象>沼沢に水(売)がない。

たとえ、現状に対する判断が、仮に厳しいものであったとしても、
乗り越えられると確信した潜在意識の回答は、思いもよらぬ形でやってくる。
困難と感じることができるのは、それは、解決できる困難であり、手に余るほどではないからだ。
それは、乗り越えられると確信できる困難である。
具体的な方法論は後からついてくるものであり、まず確信する。
その結果、乗り越えられることができるのは、決して偶然ではない。
恐怖心を克服できれば、ほとんどのことはうまくいく。
その最良の方法は、「いちばん恐れていることをする」こと。
それが、火地晋(かちしん)である。
ここで、火地晋(かちしん)と見るのは、ちょうど、前日、ある行動を占っていて、
行動するとしたら?と占ったところ、火地晋(かちしん)と出て、
行動しないとしたら?と占ったところ、火地晋(かちしん)と連続で出たのである。
この偶然が、易の神妙さを確信するところである。
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2007年11月23日金曜日
11/22,23 CME:離為火(りいか) (六二)

明が重なっている。
君子はこの卦を見て、いやがうえにも明知を磨き、あまねく天下を照らすのである。
相場は、 上がる卦なり。
然れども、考え見て高下を察す可し。
高値の上にまた高値のある非常な上伸。
躍進的な暴騰を演ずることが少なくない。
中途の下押しや波乱を見る場合あり。
また非常なる暴騰や急転下落など、様相一変の相場となる場合あり。
穏やかな騰勢ではなく、一面の危機を蔵している。
物価騰貴す。

(六二)太陽が中天にかかり、黄金色の光で万物を照らす。黄離、大吉。
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2007年11月22日木曜日
11/22 日中:沢火革(たくかかく) (上六)

沢火革(たくかかく)
水と火が争う。
君子はこの卦を見て、改革の始めにあたって、まず暦を定めて時を明らかにするのである。
相場は、 火は釣りあがり沢水は下り往来する卦なり。
後には変革す可し。すなわち前値が一変せんとする時なり。
その将来を察することは究理にあり。
水は下げ、火は上げようとして高下往来。
売手買手の争い激烈。
それまでの相場を一新する機を孕む。
上にいくか下にいくか保合うかは二と上とのこう卦に着目。

(上六)君子豹変す。小人面を革む。

前場終値:14777、後場終値:14888.77
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11/21,22 CME:坤為地(こんいち)(六四)

坤為地(こんいち) 底値保合。将来変転の兆し。

(六四)ふくろをくくる。咎もなく誉もなし。みだりに、語らず。
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変爻について

変を見る場合、例えば、山地剥(さんちはく)(上陽)であれば、

山地剥(さんちはく) ・・・得卦

■■■6○
■□■5
■□■4

■□■3
■□■2
■□■1

坤為地(こんいち) ・・・変卦

■□■6●
■□■5
■□■4

■□■3
■□■2
■□■1

山地剥(さんちはく)(上陽)が、坤為地(こんいち) (上陰)となる。ようなもの。

剥が、地に行く。

天地否の(六三)であれば、3爻が陽に変じて、天山遯(てんざんとん)

否が、遯に行く。

得卦は、偶然に示された、神意の現示。そして、変を見て、可能性を探る場合がある。
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2007年11月21日水曜日
11/21 日中:水天需(すいてんじゅ) (六四)

天の上がり、水の下落。 水天需とは、待つこと。

(六四)流血の中で待つ。順にして、もって、従うなり。

六四(四陰)が九四(四陽)に変ずれば、これまた、沢天夬(たくてんかい)となる。
沢天夬(たくてんかい)
(九四)尻の皮がすりむけ、歩くことも思うにまかせず、ぐずぐずしている。
大衆をリードしていけば、悔いなしだが、人の忠告も信じかねる優柔不断さのゆえ、惜しまれる。
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11/20,21 CME兌為沢(だいたく) (六三)


つらなる沼沢。
(六三)来たりて、よろこぶ。凶。
また、六三(三陰)が、九三(三陽)に変ずれば、沢天夬(たくてんかい)となり、
沢天夬(たくてんかい)の、九三は、
(九三)決意が顔に現れるようでは、凶。君子、思いきり、ただひとり飛び出し、
豪雨にあってずぶぬれになるだろう。
味方に怒られるが咎なし。
と、翌日の日中の展開を示唆している。(兌、夬に行く)
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2007年11月20日火曜日
11/20 日中:水雷屯(六四)

前夜CMEの正常を欠いた動きから、4日ぶりに大反発。
11/13,14 CME坎為水(かんいすい) と同様、雷の反発、水の上げ。
異常な動きの後は、下がる水も上がるのである。

神妙な動きだ。
(六四)馬に乗って出かけたが、ためらいがちに引き返す。
 すなわち、CMEに乗って下げたが、ためらいがちに元の値に戻す。

なお、こちらのほうが、風雷益のような動きになっている。

前夜、CMEが異常な動きをしていたので、状況が違うという条件で、この日を、2度占っている。

天雷无妄(てんらいむぼう) 雷も天も上がる。急激な沸勢。ウラハラな変動。
と出ていた。

反転ポイントは、2001年3月安値と2006年6月安値を結んだライン。
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11/19,20 CME:艮為山(九三)

艮為山。
2ヶ月前は、 艮為山で下げ、そのあと、風雷益で5年半ぶりの波乱変動となった。
今回は、風雷益で反発、風の下落、サイコロジカル1勝11敗後の艮為山下げとなった。

過去の傾向では、艮為山は上がるといいながらも、下がる局面が多いようだ。
山は、万物をおし止めとか、万物を終え万物を始むる。などの特徴も持つ。(周易説卦伝)

サイコロジカル1勝11敗で、月足の暗黙の制限値幅2000円オーバー
NYダウとの値段差2000未満等、正常さを欠いた動きが見られた。

安値を割ったため無理もない動きだ。
易での解釈も、保合いとはいいながら、安値を割れれば先ず下がる。等の注釈が必要だ。

(九三)身体を屈伸することなく、背肉の裂けるような痛み。迫り来る危険が身を焦がす。


kingsarmonj
2007年11月19日月曜日
11/19 日中:風雷益(上陽)、後場:沢水困(九五)

11/19 日経平均は、日中:風雷益(上陽)、後場:沢水困(九五)

風雷益は、疾風迅雷。波乱変動とはいっても、結着が下落に終わることはほとんどない。
としており、ちょうど、2ヶ月前の2007年9月19日には、5年半ぶりの波乱変動の実績がある。
しかし、(上陽)では、
「私利にとらわれ、民に恵む心がない。外部から攻撃される。考えに原則がない。凶。」
とあり、風雷益とはいっても、長くは続かない。
前場までと見ていた。益は損に反るのだ。

場間に、SGXが下げ、後場、大きく安く寄りついた。
すなわち、「外部から攻撃される。」 に該当。
動きとしては、雷の反発、風の下り。

ただちに、後場の相場を占うと、沢水困(九五)とでた。
占いのとおり、ジリジリと下がる。
しかし、急激な下落や大幅な下落を見ることはほとんどない。閑散低調。

後場限定の動きであるが、これで、四大難卦の動きは全て抑えた。

サイコロジカル1勝11敗を達成する場合の下げは、沢水のジリ安となる。

11/19:後場沢水困(九五) 
罰を受け、志を遂げられない。信頼すべき諸侯もなく苦しむ。しかし、徐々に喜びが訪れよう。
祭祀を行えば、天の福が得られる。

※4大難卦とは、水雷屯、坎為水、水山蹇、沢水困
 各動きは、ブログバーのブログ検索で確認可能です。
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2007年11月17日土曜日
11/16,17 CME:風火家人 水天需(九三)

日中に続いて、風火家人。
日中の後場開始の慌しいときに占い、日中と同じ卦が現れ動揺したため、
何爻であったのか見るのを失念している。

動きは小さいけれども気配は良好。小刻みな上伸。

水天需(すいてんじゅ)(九三)
後で、記録を見返したところ、この日のCMEは、既に占い済みであり、
実は、水天需(すいてんじゅ)(九三)を出していた。
これを失念していて、後場開始後、相場が動いている時に、日中と同じ、
風家家人の卦を出し動揺することになる。
水天需は、山水蒙(さんすいもう) の直ぐ後に配される卦であり、
山水蒙では、「初筮は告ぐ。再三すればけがるる。」と、同じことを2度占うことを
警めている。

水天需は、雲が天に上がり、まだ雨となって大地を潤すに至らない。
君子はこの卦を見て、悠々と飲食宴楽して時を待つのである。
相場は、降らんとして降りかねる。
すなわち、水は降らんとすれども、天に支えられ降り難く、天は上がらんとすれども、水に抑えられて上がり難し。
何れかといえば概して高き方なり。
然れども小さし。
下値の気配に配りながら案外に下げない。
小高下。然し、大底を割って大暴落を演ずる場合もある。

とあり、やはり、小高下で、概して高き方。と、現実の相場は、概ね一致している。
水天需は、「大川をわたるによろし」の辞を用いている六卦の中のひとつ。
kingsarmonj
2007年11月16日金曜日
11/16 日中:風火家人(初陽)

風火家人(ふうかかじん)
火が燃えて風が起こる。小事は大事を呼ぶ。
君子はこの卦を見て、言行を慎み、言葉は事実にもとづき、行動は常に原則に従う。
相場は、 小高下の卦なり。また多くは保合いて動かざるものなり。
然れども始め少しく往来して後に上がる意もあり。
火が動けば風を生じ、また風が火を煽ればなり。
動きは小さいけれども気配は良好。
小刻みな上伸。
火起これば風を生じ、風はまた火を煽るというふうに、ひとつの材料が次々と好材料を
呼ぶというような成行を示したり、出遅れ株が物色されたりする占。
売買利あり。

(初陽)初念を貫くによい。

何日か前に占い、この卦を得た。

当日の場間のSGXの下げで、後場大きく安く寄付いた。
風火家人らしからぬ、ただごとではなさそうな展開。

すぐさま、当日の夕場~CMEはどうなるかと占ったところ、
これまた同じ、風火家人の卦がでた。
ちょうど、15030円で止まり、15050円で揉み合っていた。
あくまでも、風火家人とする、易の一貫性に、信頼感を高めた。
15100円近辺に厚い売り板が並んでいたが、15050円でしばらく小動きが続き
下げる様子もないので、やはり風火家人であると確信したが、
果して占いのとおりとなった。
kingsarmonj

11/15,16CME 地雷復(六五)


地雷復(六五)
場中の波動は、11月 7日 日中:地雷復(六四)のときとほとんど変わらず。
(六四)のときは、道に従う。
(六五)のとき、誠心をもって善を行えば、幸福を得る。


kingsarmonj
2007年11月15日木曜日
11/15 日中:水山蹇(九三)

水山蹇(すいざんけん)

険しい山の上に激しい流れがある。
君子はこの卦を見て、困難に直面すれば、まず我が身を反省し、徳を修める。
相場は、 水が山より下るの象なれども、山に止められて急には下り難く、実に動き得ざる。
故に久うして後大いに下がることあり。
下押し気味の保合い。
積極性は無く、気配も鈍重。
しかし、中間相場として、先行き高騰を察する必要がある場合もある。
(九三)進んでいけば、艱難にあい、退けば悩み無く、喜ばれる。

<実際の相場>
占いのとおり。

山の上に水がある。
四大難卦のひとつ。
算木は、下から積み上げていくので、展開は、先ず、山の頂があり、
そのあと水の下げというふうに、下の八卦、上の八卦の順に進行する傾向がある気もするが、
チャートもそのとおりの展開。
必ずしもそうではないが、そういう傾向を発見している。
水火既済(上がるが、いつかは下がる)、火水未済(下がるが、いつかは上がる)、
天地否(下がって上がる)、地天泰(上がって下がる)
ただし、その日中には現れにくく、日をおいてから現れる場合などがある。
変化と恒常。往今来。
kingsarmonj

11/14,15 CME:地風升(九三)


地風升(ちふうしょう)
地中に木が生じる。
君子はこの卦を見て、木の成長にならい、小を積み重ねて次第に高大となっていくのである。
相場は、 風が地の下より吹き出る象にして概ね高し。
然れども、若し観より易位して来ると見れば下がると断ずる可し。
安値から持直して次第に高くなる。
値幅は小さく速度も速くないが、段々と上伸。
ただし、下値鍛錬の場合もあり。
物価騰がる。
(九三)無人の境を行くごとく、妨げられることなく伸びる。
 上値までの、売り圧力は少ない。

<実際の相場>
前日の雷沢帰妹が、夕~CMEの地風升を意識、先取りして上げた感があり、
その分、地風升では、上値を更新するものの、下押し気味に終わった。
また翌日の水山蹇を意識している動きを感じてしまう
kingsarmonj

11/14 日中:雷沢帰妹(九四)

11/14:雷沢帰妹(九四) (2007年 過去の参考)
 10/01:雷沢帰妹  09/26:雷沢帰妹

沼沢の上に雷鳴がとどろき、水面を波立たせている。
君子はこの卦を見て、一時の現象にとらわれる弊害を悟り、永続の道を心がけるのである。
相場は、 保合の象なり。
然し何れかといえばこの卦は泰より来ると見る可く、泰は元来不動の卦なれども気配善き方なれば、今一陽上がるは高き方なり。
変動を示しつつ上に動く。秋に奮う雷で時を得ていないため大した高値ではない。
始め沢の安値、二三四の火の上騰、三四五の水の急落、四五上の雷の反発というように、小変動と断ずべき。
(九四)
時運に遅れたりといえども、時を待てば、意外の幸福を得る。

<実際の相場>
9日ぶりの反発となった。押しは少ない。
この日の夕の相場の占いは、地風升(九三)としていたため、これを期待するかのように、
標準より、先高感の強い上げになっている。
kingsarmonj
2007年11月14日水曜日
11/12,13,14 CME

11/12,13 CME 雷風恒(らいふうこう) (六五)
11/13,14 CME 坎為水(かんいすい)(九二)

坎為水は、4大難卦(水雷屯、坎為水、水山蹇、沢水困)のひとつである。

天の重卦:乾為天、地の重卦:坤為地、火の重卦:離為火、水の重卦:坎為水
の4パターンが、六十四卦の中でも特に、特徴が現れやすい。

大いに下がる卦なり。
然れども、必ず下がるとはいい難く、一時は上がることもあり。とある。

その前日の雷風恒は、下げを先取りしたように、一方的に下げた。

そのような場合は、上がる、坎為水になるのではないだろうか?
(九二)は、苦労するが、努力すれば、道が開けるとあり、 坎為水のなかでも一息つけるといった
趣がある。

なお、4大難卦(水雷屯、坎為水、水山蹇、沢水困)というものがあることを知り、
そのうちの2つが、日中:水雷屯とCME:坎為水で連続し、1日あけて水山蹇が訪れることに気づいた。
この偶然の偏りにも、易の神妙さを感じるのである。
kingsarmonj

米国株式市場について

●2008年米国ダウの相場 2007/11/14 占い
雷地予(らいちよ)雷鳴が地上にとどろく。
君子はこの卦を見て、音楽を作って徳を賞揚し、またそれを奏して上帝に奉納し、あわせて先祖の霊をも祭ったのである。
相場は、 雷が地下より地上に発出する卦にして高く上るの象なり。
復となって下ると見ることもある。反発急伸。
その意を強く見る場合もあるが、反発は一時的なもので持続性に乏しく大した高値は期待されない場合もある。
物価騰貴す。

●サブプライムが米国株式市場に与える影響 2007/11/11 占い
山地剥(さんちはく)
山が崩れて平地となる。
上に立つ者はこの卦を見て、まず下々を富ませることに配慮し、自己の地位を堅固にするのである。
相場は、 下がるの義あるもその義をとらず、地上に山ある故に大いに高い。
漸落の相場では崩落寸前と見るべきだが、崩落の危険が予想されながら、案外高値を持続するのは、山がそう簡単に崩れるわけが無いからである。
上九のこう卦に注目。
また優秀な銘柄は高く、雑株級が暴落するという場面も少なくない。
物価下落す。

(上陽) 衰滅の世に1人残った大人物は、やがて人々に推戴(すいたい)されるだろう。 
あくまで、上を侵そうとする小人物は、自分の家の屋根を壊すようなもの。 
身を安んずる所も失ってしまう。

●サブプライムが日本株式市場に与える影響 2007/11/11 占い
天地否
(六三) 身の程も忘れて富栄える。恥も外聞もない。
kingsarmonj

11/13 日中:水雷屯(六四)

03水雷屯(すいらいちゅん)
雲がたれこめ、雷がとどろきながら、まだ雨となって万物を潤すに至らない。
君子はこの卦を見て、停滞を打破するために国家経綸(けいりん)の大志をおこすのである。
相場は、雷が上がらんとすれども、水に抑えられて上がることかなわず。
伸び悩み、何れかといえば、下押し気味。
高下を繰り返しても、活気乏しく小高下。 物価安し。売買共に不利。
kingsarmonj
2007年11月13日火曜日
西洋の易経的哲学


「同じ川に2度足を踏み入れることはできない。2度目には川は変化しているからだ。」
― ヘラクレイトス ( 紀元前540年頃 - 紀元前480年頃。絵は、ラファエロ「アテナイの学堂」。人物のモデルは、ミケランジェロ)



太極一元の思想。
陰陽は二つではなく、太極の動きの現れの表裏であり、易は太極を本体とする一元と見る。
手を2本と見るのではなく、右手と左手を見て、一対と見る。

西洋流哲学は、精神と物質のニ元論に立っている。デカルト的分割法や、ニュートン物理学など。
しかし西洋にも、易経的哲学者が存在した。

変化の教え、革命的な哲学者ヘラクレイトス。
「万物は成長し、永遠に生成の過程にある。」
「同じ川に2度足を踏み入れることはできない。2度目には川は変化しているからだ。」

ゴットフリート・ライプニッツもまた、「人は大宇宙を表現する小宇宙である」とした。

旧約聖書 伝道の書 3章1-2節
「すべてのことには季節がある。天の下にある、すべてのわざには時がある。生まれるべきとき。死すべきとき。植えるべきとき。植えたものを抜くべきとき。」

成長は地下、無意識の深いところで生まれる。
乾いた厚い土の中に、水は、しみこみ潤す。
成長するものはすべて、土の性命の中で、深く根をおろし、土から栄養をとり、
水や日光を吸収して育つが、結局、自分自身で成長し育っていく。

弱さや短気は役に立たない。強い人間だけが、運命に耐えることができる。
内なる安心感が、終わりまで耐え忍ぶことができるようにするためだ。
この強さは妥協のない強さの中に現れる。
どんな自己欺瞞も幻想も持たず、あるがままの事物に直面する勇気をもつときのみ、
道を認識できるようになる。
これを認識できたなら、断固としてやり通さねばならない。
自分の運命に決然として直面するものだけが、運命に正しく対処することができるのだ。
kingsarmonj
2007年11月12日月曜日
11/12 日中:雷火豊(らいかほう)急変動 上陰

雷火豊(らいかほう)
雷鳴・雷光がともにくる。
君子はこの卦を見て、明知によって、訴訟を裁き、戒令によって公正に刑罰を執行する。
相場は、 雷火共に進み上がる卦なるも、唯その勢のみにして格別の上りなきこと多し。
不動気迷の後にこの卦を得たならば高しと断ず可く、又既往高ければ不動なり。
既往を不動とも高値とも究理せずしてこの卦を得たる時は、先ず景気善しとす可く、いずれにしても二と四のこう卦を見るべし。
急変動を示す。しかし、上伸力には持続性がなく、人気の湧く場合には実勢の伴わない場合も少なくない。また、少し上げて大きく下げる場合もある。
上陰
かつて天にも昇る権勢をふるった人の家に蔀がかけられ、ひっそり人気がない。
人目を避けて暮らしているのだ。
三年誰ひとり顔を見ず。凶。
kingsarmonj
2007年11月10日土曜日
11/9,10CME 水沢節 安値小保合 六四 安節亨る

沼沢が水をたたえている。君子はこの卦を見て、生活の規律を定め、徳行の基準を討議する。
相場は、 沢に水あって動かざるの象なり。
然しややもすれば堤の崩れて下がらんとするがごとく持ち耐え得ざる意あり。
故に易位すれば大いに下るなり。
安値保合い。動いても小高下。人気は引き立たないが、これ以上の下落をみることがほとんどない。
停滞不振。底値からの急反発の場合あり。
底値を割って下落する場合あり。

<実際の相場>
沢に水があって動かないが、底値を割れば大きく下がるという卦であり、
果して占いのとおりとなった。
水と沢水は、いずれも下がる性質。水は労し、沢は悦ぶの意味も含まれる。
水は持続的な下げで、沢水はジリジリと下がる。
周の時代に我が身を置き考察するならば、同じ水でも、それが流水(苦労)であるのと、
止水(悦び)であるのと、それが生活に与える影響に甚大な相違が痛切に感じられる。
また、地も山も同じ土であるが、周の時代には、平地と山には大きな違いが想像される。
万物の”情状の模倣”が、八卦となって現れるのであろう。
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11/9 日中:火雷ぜいこう 急騰急落 六五 危いが咎なし

雷鳴の威力と電光の明知とを兼備する。
聖王はこの卦を見て、刑罰を明らかにし、法令を整えたのである。
相場は、 火も雷も高く上る。
しかれども保合って動かぬこともあり。
始め上がって後下がると見、又始め下がって後上がると見る法なり。
動きの激しい、急騰・急落、高下繰り返し。
いずれかと言えば、上げの方に勢いがあり、悪材料を克服する強さをもつ。九四のこう卦に着目。

なお、後場(場間占い)は、 
風山漸(ふうさんぜん) 上陽 案外上がることなし。保合い気味の浮動。

<実際の相場>
本日は、水星西方最大離角であり、急騰急落後、安値を更新し、15550で引けた。
直近高値(10/12)からの値幅は2050円であり、8/9~17の下げ幅と同じ。

なお、夕方16時34分ごろ震度1の地震がおきた。
地震を予知する犬やカラスなどの野生動物に、神性を感じる。

将来を予測するという行為は、もともと神性を問われる行為。
偶然的可変性の因子から、神性を考えるところに、運命観が生まれ、
人間の中の神性が、その運命を導き出すだけでなく、
宇宙の神性もまた人間の運命に影響を与えるという人生観。

震(シン)とは神(シン)であり、雷とは神鳴りである。
周易説卦伝では、帝は震(シン)に出で、とある。
万物は震(シン)に出づ。震(シン)は東方なり。
帝とは天帝であり、古代中国より天使は天帝を祀ることを義務(天義)とされた。

震(シン)の方位は東だが、天(神(シン))の方位は、上である。

東南西北に、天(上)と地(下)を加えた立体的な方位を六方位という。
麻雀には、東龍(緑=発)つきものという言葉があるが、この意味がわかった。
kingsarmonj

11/8,9 CME:地沢臨 底値次第高 六三 既憂之咎なし


岸に立って泥沼に臨む。君子はこの卦を見て、どこまでも民を導き、限りなく包容することを願うのである。
相場は、 沢が底値となって次第に上がる。
然れども、一旦は下がると見ることもあり。安値保合。
気配は良好。反発上伸に転ずると判じる。その強弱は初ニのこう卦の如何による。
kingsarmonj
2007年11月8日木曜日
2007/11/8 火水未済 即今下る 六五 吉


火水未済は、保合いというよりも、即今、明確に下がるということが、
10/16の相場で検証済みであり、今回も、明確に断じることができた。
一時は、500円近く下げた。
下げすぎが、度を過ぎている印象を受けている。
火水未済の動きが大過である。

万物は、度を過ぎてばかりでは、いられない。
kingsarmonj

2007/11/7 CME:天地否 ジリ安保合 九四 咎なし


2007/11/7~8 CME:天地否(てんちひ)  ジリ安保合 九四 咎なし

何れかといえば、不動の中にも降る方なり。とあるが、実際の相場は、明確に下がった。
2007年10月30日の日中の天地否とも波動は異なる。

翌11/8の日中は、火水未済 即今下りそうであることがわかっていたため、
そのような場合は、その前夜も、ぐずぐずと下がるのではなく、明確に下がるのであろう。
次の次が下がるとわかれば、その前にも下がるということで、実際の相場を見て判断するのが賢明。
しかし、次の次の展開を察知できるのは、占いをもって他にない。
いずれにしても下がった。


kingsarmonj

11月 7日 日中:地雷復 六四 道に従う

日中:地雷復 地雷復 六四 道に従う
雷鳴のエネルギーがまだ地中にひそんでいる。
聖王はこの卦を見て、一陽来復する冬至の日には、関所を閉ざして、商人、旅客の足をとめ、自身も巡幸視察をやめて陽気盛大になる時を持ったのである。
相場は、次第に高き卦なり。
現在底値にて是より上がる卦なり。
底値から持直す第一歩の踏み出しを示す。
先行き次第に高くなってゆく。初九のこう卦に注目。
一段の下落の後に底を突いて反発に転じる場合もあれば、さらに新安値に落ちる場合もある。

<実際の相場>
円高の進行を受け、日経平均株価は前日比152円95銭安。

内閣府が6日公表した9月の景気動向指数(速報値)で、
先行指数は、速報段階で盛り込まれる10項目すべてが3カ月前に比べ悪化し、
速報段階では1991年10月以来、15年11カ月ぶりに0・0%となり、
先行きの不透明感が高まったことで、投資家が総悲観となり、下げた。

これについては、昨年2006/12/22 、多くが、いざなぎ越え相場に浮かれていた時期に、
景気一致指数のサイクルを予見し、ブログで公開したことがある。

http://photos1.blogger.com/x/blogger/530/4210/1600/531569/tenzoko.gif

素人の予測ではあったが、偶然にもそのような状況になっている。
当時は、専門家でも、鼻息を荒くし、1年先の見通しについて見失っていたところが
あったようだが、そうした全体が、強気な状況でも、歴史と照らし合わせて、
1年先を誠実な態度で見通すことが必要だと思う。

易でも「時中」という言葉がある。
変化は時の流れの中にあるが、その本質を見極め、それに沿って行動するのが「時中」である。
それは、時勢のままに流されることではなく、
歴史の本質をつかむことによって、眼前の事象に動かされまいとすることである。
時流に乗るだけでは、時流とともに亡びる。
kingsarmonj

11月 6,7日 CME:風地観 観の大高 九五 咎なし

11月 6日、7日CME:風地観 観の大高 九五 咎なし

風が地上を吹き渡る。 聖王はこの卦を見て、くまなく天下を巡察し、民の風俗を観て教えを立てたのである。
相場は、 下より見上ぐる義にして高き卦なり。
観の大高と見ることもあり、今大高ならば将来は一段下がると見るべき。
安値には変動激しい。高値には保合い。
下落の場合には一段の崩落あり。実際の相場の動きを特に照応のこと。




kingsarmonj
2007年11月6日火曜日
八卦の確率

毎回示される、六十四卦には、間をあけずに偏りを示す傾向がある。
理論的には、64分の1の確率のはずだが、そのイメージから程遠い。

六十四卦と言わず、八卦をとってみれば、乾(ケン)から坤(コン)で構成される、
八卦の確率は、8分の1であるが、この確率を、実験的に、確実に、再現するには、
どれほどの試行が必要だろうか?

ここで、試行回数の誤差を1/100とし、確実な確率を0.99以上に設定し、
ベルヌーイ定理をもって算出すれば、109375回という答えを得る。

確率論は、偶然的事象の数量的関係の理念的恒常性を、巨視的に規定しようとするにすぎない。
微視的な偶然的可変性に触れることができない。

しかし、偶然の偶然たる所以は、まさに微細における動きに存在する。
確率論は、偶然そのものを計算できない。
偶然性の全貌に対して、何らかの把握を許すものではない。

偶然を偶然として、その本来の面目において問題となし得るのは、哲学をおいてほかにない。

運命は、必然性の尺度に合わせて計算しても、割り切れず、いつも偶然という残数を生ずる。

まさに、人が、ここに存在するという運命の必然性を追求してみれば、
そこには、計算しつくされない必然と偶然の積み重ねがあり、
精子と卵子の統合の結果は、3億分の1の必然、
言い方を変えれば、100%の偶然に作用されている。
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11/6日中:風水換

11/6日中 日経平均:風水換 緩慢下げ 六三 悔なし

風が水面を吹き渡る。聖王はこの卦を見て、天帝を祭り、宗朝を建立して、民の離散を防いだのである。
相場は、 水を以って風を吹き散らすがごとく大いに安き卦なり。
概ね下る一方の卦なり。
安値訂正の動きがあるが、緩慢で力が弱い傾きあり。
一段の下落を見る場合あり。
しかし、非常な安値でこの卦を得た場合は、組合、官庁、外界から施策か施行されることがある。

<実際の相場>
夕場の更新安値と同じ、0.618押し安値16150円。
CMEの安値は更新せず。
3日ぶりに反発。
戻り待ちの売りに押し戻され、前日比19円29銭安。
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CME(11/5,6):艮為山(ごんいざん)(上陽)

CME(11/5,6):艮為山(ごんいざん)(上陽)高値保合い。変動拡大縮小の機。
連なる山々。 山は居場所を移すことがない。
君子はこの卦を見て、自己本来の立場を守り、野心を抱くことはない。
相場は、 山高し。然れどもこう卦を見て考える可し。
山に山を重ねたる卦にして上がること必定なるも、一段一段と順を踏み、少しも後戻りなく上がるものなり。
ただし変動激しきときに得れば、却って相場落着く占と見ることあり。
高値保合い。
しかし、高い上に更に一段の高値を見ることになるが時間的な間隔を見なければならない。
波乱のときに是を得れば変動納まって落着くと判ずべき。
保合いのときに是を得れば、変動を生じると見る場合がある。
<実際の相場>
山に山を連ねる形はイメージどおり。
即今時点の山の位置により、日足としての足の形は、陰、陽、変化するのだろう。
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2007年11月5日月曜日
水風井(すいふうせい)

2007年 11月 5日 水風井(すいふうせい)
上下往来。小幅。上げたら押される。とした。
この相場を、見るのは初めてだが、釣り上ぐる象にして、
井の水のごとく安きところより釣り上げ、幾度も往来する意あり。
然れども大高下にあらず。
とあり、基本は、安い位置での、往来ということだろう。

微細にみれば、細かい往来があるものの、大雑把に見れば、
井 = 水の下げ+風の浮き上がり。
と解釈するのが妥当。

水星の運行周期は下降しているため、水のつく卦がでれば、下げやすい状況にある。

実際、一時、300円を超す大幅下落となった。

直近では、山火賁(さんかひ) 小さな高値。を得ていたこともあり、続落の絵柄だ。
米サブプライムローンの思惑や、小沢一郎・民主党代表の辞任表明など国内政局の混迷が材料視された。
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2007年11月4日日曜日
今週の相場予想

示された卦から、1週間(2007/11/05~11/09)の動きを予想してみました。


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2007年11月3日土曜日
10/2~3 NYダウ 水山蹇(すいざんけん)


10/2~3 NYダウは、水山蹇(すいざんけん)
下押気味保合。高騰の機を察する。
険しい山の上に激しい流れがある。
君子はこの卦を見て、困難に直面すれば、まず我が身を反省し、徳を修める。
相場は、 水が山より下るの象なれども、山に止められて急には下り難く、実に動き得ざる。
故に久うして後大いに下がることあり。
下押し気味の保合い。
積極性は無く、気配も鈍重。
しかし、中間相場として、先行き高騰を察する必要がある場合もある。
(六四)を得ている。
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11月02日山火賁(さんかひ)

11月02日 山火賁(さんかひ) 小さな高値。(六四)

10月22日 雷風恒(らいふうこう)(九四)雷鳴(震)と風とが結びつく。

11月02日の日経平均は、NY株安の流れを受けて、大幅安で寄りついた。
その後の日中の動きは、上のとおり。
前日、山火賁(さんかひ) としていたが、この卦の動きは、
同じようなケース(前夜のNYが安い)の10月22日 雷風恒(らいふうこう)(九四)の動きと
比較対照すれば、おぼろげながら特徴がつかめる。

小さな山のような動き。

前日からの流れから、ほとんどが、夜中の動きの慣性であり、
日中の動きは、占いのとおりになっている。

日中足のチャートを分析するため、日中の動きに限定して占っている。
ギャップ部分を占うには、夕場の動き、CMEの動きをそれぞれ占う必要があるのだろう。

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2007年11月1日木曜日
雷風恒(らいふうこう) (九四)

11月1日は、雷風恒(らいふうこう) (九四)即今が中値になりて上下高低共にあり。
雷の上るは盛にして、風の下るは弱い。

と占った。

2007年10月22日、2007年10月26日と同じ卦、2007年10月22日と同じ(九四)を得ている。
日中足では同じ動きであったが、同じ(九四)を得た2007年10月22日と比べて、
前日比との位置関係、が異なることに注意。

それまでの流れを引き継いでの、「即今」(スナワチイマ)を中値に上下高低共にあるという、
同じ卦、同じ(九四)でも、解釈を変えてみたが、 イメージどおりの動きとなった。

10/25山雷願(さんらいい) → 10/26雷風恒(らいふうこう) → 10/29火風鼎(かふうてい)→10/30天地否→10/31天水訟→11/01雷風恒(らいふうこう)
と繋がっており、木火土金水木、雷風火地天水雷風と回っていることに気がついた。
五行説、後天八卦の順であり、
http://kingsarmonj.googlepages.com/hakkegogyo.GIF

次はおそらく、山や火に続くのではと思って明日11/02を占えば、そのとおりの卦が示されている。
kingsarmonj

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