相場六十四卦注釈
by kingsarmonj

占いは朝廷・貴族階級を中心に盛んに行われ、その結果を絹布に記録集積し、当たり外れが検討された。
1500年間に当たるもののみを集め、周易の原型が完成すると、知識階級にも普及し、注釈や、解釈するための理論が、次第に哲学へと展開。
知識人たちは、秦帝国の厳酷な思想統制の下でも、易書の注釈という形で自己の思想を表明しようとした。

2007年10月31日水曜日
天水訟(てんすいしょう)(六三)


2007年10月31日の日経平均は、
天水訟(てんすいしょう)高下往来、部分高下、始め安く後に高い
の卦を得ている。
(六三) は、貞正に努めれば危ういが終わりは、吉。


9月21日と同じ卦を得ている(爻は不明)が、陽線の幅こそ違うが、日中の動きは、ほぼ同じだったかもしれない。

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実際の相場は、前場は下げから入り、後場切り返す動きから、前日値を越えて、前日比86円。
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2007年10月30日火曜日
天地否(てんちひ) (九四)

10月30日の日経平均は、天地否(てんちひ)
ジリ安保合い。(九四)君命に従い動けば咎なし。大人は吉。としている。
実際の日中の相場は、NYが上げたにもかかわらず、安く寄りつき、利食い売り先行となり、
ジリ安から週足のマドを埋めに行き、14時から概ね往来気味となるが、幾分安い、
前日比47.07円安で引けた。
建設業、不動産業、ガラス・土石、金属製品、ゴム製品が上昇。
海運業が下げ、武田がストップ安売り気配。
10/25山雷願(さんらいい) → 10/26雷風恒(らいふうこう) → 10/29火風鼎(かふうてい) ときて、
10/30天地否で、3日ぶりの下げとなった。
山は、万物の終わりを成すところにして、始めを成すところなり。
そして、雷(震)によって、出でる。
震(シン)は、五行説でいう木に対応し、木が燃え、火を生じ、風が煽る。
そして、天地否の、地は、坤(コン)であり、万物皆養を致す。
また、坤(コン)は、五行説の土に対応し、天は五行説の金(金属)に対応。
従って、不動産業と、金属製品が上がった。
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2007年10月29日月曜日
火風鼎(かふうてい)

10月29日の日経平均は、火風鼎(かふうてい)
高値浮動。急反落しても再び上げに転ずる。
(上陽) 剛柔よろしきを得て吉。

後場に押されるものの、大幅反発し、前日比192円高となった。

木に火がついて燃え上がる。
君子はこの卦を見て、秩序を整え、与えられた天命を成就するのである。
相場は、 往来して火は昇る。

高値浮動。上げ相場を持続して好況を呈する。
人気の湧いたところで急反落を演ずることが少なくない。
然し反落してもそれ以上の下押しは無く再び上げに転ずる。
中途で一応利食いして又押し目を買うというのが最善策。
停滞不振のときにこの卦を得れば、旧態を一新して新しい動きの始まる占とする。

物価変動す。
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2007年10月28日日曜日
2007/10/15~2007/10/26分析



日々示される六十四卦には、繋がりと、ストーリー性が感じられる。
2007/09/11~2007/10/12はこちら

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2007年10月26日金曜日
雷風恒(らいふうこう) (上六)

10月26日の日経平均は、果して易占のとおり、3日ぶり大幅反発となった。

雷風恒(らいふうこう) の概略は、上げ下げ持続しない。小波乱。
同じ卦を得た10月22日の相場と比較し、日中足では遠目に見れば、同様の形状。
ただし、前日値の位置関係が異なる。
比較すれば、
10/22が、巽為風(そんいふう) の後の雷風恒
 (間にCMEの地水師(ちすいし)「概ね下がる」を挟む。)
10/26が、山雷願(さんらいい)(上陽) からの雷風恒
 (間にCMEの風天小畜(ふうてんしょうちく) 「小往来強含み。時に破天荒。」を挟む。)
本日10/26の上六の辞には、「恒を振るうて上に在り」とある。
恒とは恒常不変のことだが、この上六では、恒常の道を揺るがす。
しかも上に位するのだ。
恒常の道に反しているがゆえ凶。
物の値段は値上がりを見る。
と占いは、上昇を、戒めており、果して占いのとおり騰がったのである。
kingsarmonj
2007年10月25日木曜日
山雷願(さんらいい)(上陽)  

10月25日の日経平均は、山雷願(さんらいい)(上陽)  
朝方はやや反発小幅保合いとなったが、昨夜のCMEが、
直近上昇波の、0.618押し水準の値段で、今週下値を更新していたこともあり、後場急落。
CMEの値段を更新できずに小反発となった。

この卦は、小往来高下保合、上げ下げ拮抗。であるものの、いずれかといえば、上に傾くとされる。

ただ、即今の時点では厳しく写ることもある。
この上九は、任重くして、艱難多いが、吉。大有慶ナリ。
大川を渡る危険を冒しても吉。

この上爻をもって、地雷復(ちらいふく) 底値持直しと見、以降上昇と見ることがある。
本日のザラバ安値近辺で得た、本日のCMEは、風天小畜(ふうてんしょうちく) 小往来強含み。
時に破天荒。

今月中旬時点での月末までの相場は、水地比(すいちひ) 下落一方。とでていたが、
本日時点から月末までの相場は、地風升(ちふうしょう) 安値持直し次第高。段々と上伸。
に変化している。

10月25日とは、すなわち、2004年10月25日の”三”年応答日にあたる。

(有名な占例)
張作霖と馮玉祥が、交戦中の時、熊崎氏が占い、
張作霖には、山雷頤の初陽、馮玉祥には、同じく山雷頤の上陽を得た。
馮玉祥に得た上陽について、一時危地に陥るも、大川をわたる危険を冒して吉を得る。
今後、盛大に向かうと断じた。当時の張作霖の威勢からは信じ難い占いであったが、
占いのとおりの結果となったとのことである。
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2007年10月24日水曜日
沢雷随(たくらいずい) (九四)

10月24日日経平均は、沢雷随(たくらいずい) (九四)下値保合反発含み。

昨日の流れから、本日前場に反発し、週高値を更新するものの、
後場に沢水の下落。

雷鳴の季節が過ぎ、そのエネルギーが沼沢の中にひそむ。
時を得ぬために電気の潜む卦なので下値へ動き保合おうとする。
沢水の下落は、坎(カン)の水よりも緩慢で、さらに進んでの下落を見ることはない。
いずれかといえば、成行反発の気配を蔵している。

が、然し、正しくてもその義、凶なれば、誠ありて、沢雷随の道を守る。
剛が柔に従う形である。
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2007年10月23日火曜日
震為雷(しんいらい)

10月23日の日経平均は、 震為雷(しんいらい) (上六) 上伸、抑止、下落、反発。踏み上げ。
3日ぶりに、小幅であるが反発した。前日比12円11銭高。

雷鳴しきりに至る。
君子はこの卦を見て、恐れ謹んで反省修養につとめるのである。
相場は、 雷のごとく下がり又上がることあり。
動静定まらぬ象にして高下激変あるも永く続き難し。
反発上伸して再びまた一段と上伸する。
上伸を繰り返す卦。踏み上げた次には必ず一応抑止の段階があり、
続いて若干下押し次にまた反発するという段階を経ることが多い。
上伸、抑止、下落、反発。
一気の高騰を見ることはほとんどなく、激しく上げても持続性を欠く。
人気の割には実勢の伴わない傾き。

物価動きありて高し。

百里震撼させる雷鳴は、天の怒り。
とどろき渡れば、驚き恐れるが、過ぎ去れば、笑いあって平常と変わらない。
慎み恐れ、沈着冷静にふるまえば、やがて幸いが訪れる。
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水星運行周期と示される卦との関係


今年の年初に、2007年の日経225の動きとして水星運行周期に注目していた。
10月22日現在の日経225の推移と、日々示された六十四卦を対比させてみた。
http://kingsarmonj.googlepages.com/rireki200709.GIF
http://kingsarmonj.googlepages.com/20071020.GIF
ここで、驚くべき偶然の一致現象を確認することになり、唖然とした。

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2007年10月22日月曜日
雷風恒(らいふうこう)


10月22日は、雷鳴と風とが結びつく。
即今が中値になりて上下高低共にある。しかし、上りは大にして、下りは小となる。
雷の上るは盛にして、風の下るは弱ければなり。
先週末の風、巽為風(そんいふう) により、変動甚だしく下落した。
さらに、金~土曜日、CMEの、地水師(ちすいし)により、 緩やかな下落を継続。
この流れから、安く寄りつくことになるのは、必定。
占うのは、即今、日中の動き。
10/11より、水星が下降しており、水がつけば下がりやすい地合いのため、
卦に水がつくことが懸念されたが、月曜、火曜は、雷(震)の相場が示された。
すなわち、まず、風の流れが、本日、雷に出会い、風は、柔軟にして従う下落から、
雷に出会い、浮き上がりへと変化。
風とは、流動変化し、下がり、往来トモ見る。
雷、震は震える動きとなった。決して強い急反発ではなく、保合い含みの、浮き上がり。
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2007年10月20日土曜日
2007年、日経225総括占い

2007年1月~12月の日経225の年足を易に質(ただ)した。
即今(10/20)の時点で、すでに過去から近い未来まで、往今来の2007年日経225相場を占った。

山天大畜(九二)
剛健(竜)にして徳実(山)。

竜でありながら、たずなを引きしめることも忘れない。

高値小幅保合

天の気が、山中にたくわえられている。
君子はこの卦を見て、古代聖賢の教えを心に刻み、我が身の徳を畜(やしな)うのである。
相場は、 天の上に山あるの象にして、天は進み上らんとするも、山は止めて上らしめず、
故に一旦は上がり、高き所にて保合うの象なり。
なお、高きほうなるも小相場なり。気配強くとも案外伸びない。高値保合いと判ずる。
動かず。または少し下押す。または小幅の浮動。

(九二)
天は剛健、猛進すれど、車体から車輪が外れる。
中徳あるを以って、今年は大蓄の時であることを知り、自ら止まって進まぬゆえ、咎めを免れる。

なお、来年、2008年は、雷天大壮の相場を得ている。
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二千七年十月第三週 日経二二五 相庭六十四卦

二千七年十月第三週 日経二二五 相庭六十四卦
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日々偶然に示される卦は、偏っており、その偏りに一貫性と繋がりを感じる。
例えば、「大川を渡る」という言葉がよろしだったり、べからずだったり、大川という言葉が連続する。
そのとき相場は、大川の領域を渡らんとしている時期。

また、女がどうで、どうだと、続いたり、
離為火が、あまり間をあけずに、現れ、高値の上に高値を示現し、
高いといっても高いが上になお高値があるのが相場と戒めたり、
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天が出たかと思えば、山天大蓄、天山遯、地天泰、乾為天、火天大有、雷天大壮と、
天を暗示する卦が連続する。

10/15乾為天が出る直前には、10/12地天泰(上六)泰平極まり動乱の兆しが出ていた。
易には、三五にして変ずという言葉があるように、上昇5週目(21日目)の日であった。

そして、雷天大壮後の夕場には(六五)羊を失い値を消した。
10/19巽為風で、下に甚だしく変動。
道が開けるという、やや好意的な卦だが、下がるほうへ変動。
高島易断でも、物価は変動するとあり、下がるとある。
真勢流では、下りと書いて、往来ト見ルと書かれており、勝負は、無勝負。

20日(土)の相場を、2日前に、間違って占っている。
占ってから、休みであることに気づき、カレンダーには掲載していないが、
20日(土)日経225の相場は、地水師(ちすいし) 緩やかな下落。を得ている。

そして、日替わりした20日の夜中のCMEは、19日の安値を更新した。
10/11から、水星の運行周期は下降しており、水のつく卦が出れば下がりやすいので注意。

日々の占いであっても、必ずしもその日だけにとどまらず、変転の兆しを孕めば、
翌日以降に繋がりを生じるのかもしれない。

示される卦が、その後の展開に影響し、展開の軌道を描いている感じだ。
ここにも、因→縁→果→報と続く流れが存在するのだろうか?
kingsarmonj

巽為風(そんいふう)

2007年10月19日の日経225相場は、巽為風(そんいふう)
主力株への売りが膨らみ、400円近い下落変動。

風が吹き渡り、変動激しい。
君子はこの卦を見て、常に謙虚に事を行うのである。
柔軟にして従い下り、服し伏する。
相場は、 風は往来して下る卦なり。且つこの卦は変動多き卦なり。また往来して果たさずという卦なれば、近日変あることを含むと見るは是れ定理なり。

変動の激しい卦で、部門別に次々と変動の移っていく意味もある。
物価変動甚だしく下落するとき。
(六四)今、巽為風の時に当たって、悔いあるべきであったが、遂にその悔い滅び、大いに功を成す。
kingsarmonj
2007年10月18日木曜日
雷天大壮(らいてんだいそう)

2007年10月18日の日経225の相場は、雷天大壮(らいてんだいそう)(六五)を得ている。
この卦は、2008年の相場を占ったときに出た卦と一致する。
参照のこと。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1998407&tid=ffc7pjbf6q3t2a&sid=1998407&mid=1679618

象、卦辞、爻辞いずれも大切。
本質は震(雷)の上昇であり、火の上昇との違いを見てとれる。
陽気が下から上がり、陰気を衰えさせる。
この場合は、押しては上げ、また押しては踏み上げるといったしつこさがある。
火の上げは、明るく上がるが持続性がない。

(六五)少しも囲いを設けないため、羊が逃げてしまう。しかし無理にとどめようとするな。位当たらずといえども、今は大壮の時。したがって悔いなし。
イブニングセッションでは、下げて値を消したが、悔いなし。

(有名な占断例) 
思惑買いが巨利を得ることができるかを、高島嘉右衛門が、一友人に頼まれ、占った。
― 陽気盛大とはいえ、第五爻を得れば、過ぎて大風一過の跡に似て、思惑は望み得ないばかりでなく、
羊を易に失うとあるが如く、柵破れて羊に逃げられる損失を招くべきを以って警戒するべき―
果して、占いの如く、友人は、中国との大戦争の思惑が外れ、大損失を招いたということである。
kingsarmonj
2007年10月17日水曜日
火天大有(かてんたいゆう)

今日の10/17の日経225相場は、火天大有(かてんたいゆう)(上爻)と出ていた。(2日前占い)
上爻は、上吉。
火天大有上吉、自天祐也

太陽が中天高く昇っている。
相場は、上がる一方なるも遅緩。のはずだが。

ある占いの解釈でも、「売買は買うによろし。」 とある。

実際の相場は、思ったほど上げず。
むしろ、14時までは、前日の火水未済、水と火の相場を引きずっているような動き。
大有は、往今来(過去、現在、未来)を注意して見なければならない卦で油断ならず。

昨日、火水未済の水の下げは持続し、火の上げは持続しないものだった。
水がつく卦は、下がりやすい。
同じ水と火でも、水火既済は泰からくる卦で、火水未済は否からくる卦のため、
上下の強弱が分かれる。

また、10月11日以降は水星の運行が下降しているため、今後の水の卦には注意。
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火水未済(かすいびせい)

2007/10/16 の日経225相場の卦として、火水未済(かすいびせい) を、得ている。

一般的な見方は、相場は、 水火既済とほとんど同じ。部分的高下。陰険さはなく、平穏な状況。高いは高いなり、安いは安いなりの保合いの小康。時を経て訂正下げ(上げ)が行われる気運がある。
というものだ。
しかし、9/27水火既済の時も、実際の相場は違うと見受けられる動きをしたため、http://kingsarmonj.googlepages.com/memo1.html
火水未済もまた、注意して見た次第だ。
実際の動きは、水火既済と同じではなく、正反対。
水火既済が、小高下保合いと見せかけて、大きく上げたのと正反対に、火水未済は、保合いと見せかけて、大きく下げた。
しかし、日中の動きを見れば、水の持続的な下落、火の高騰の部分が見て取れる。

また、時を経て訂正下げ(上げ)が行われる気運がある。とする見方は、艮為山(ごんいざん)と同じか?
ただこの間隔も、即今を見れば、日中には現れない動きであり、当日の動きを解釈する場合は、即今の動きを論じたたほうが、一見、当てはまりやすい。
逆に、乾為天(けんいてん)の場合は、即今というよりも、そのちょっと先、未来 将来 ユクスエ のちなりを論じるほうが、ふさわしいといえる。
あとは、象だけではなく、卦辞もみることが大切。
真勢流では、象を見るが、一方、象や変よりも、卦辞爻辞を重視する見方がある。
高島嘉右衛門がこちらの流儀だと聞く。

卦辞は、「未済は亨る。小ギツネが黄河をほとんど渡ろうとして、その尾を濡らす。」で、本日の場合は、こちらの解釈のほうがふさわしい。
まだ、危険を脱していない状況。未完成である。
力も知恵も足りぬ子ギツネが大川(だいせん)を渡ろうとして、あと一歩のところで力尽き尾を濡らしてしまう。
不注意であり、気の緩みである。
尾を濡らすとは、今思えば、ラインを割るということである。
こうなってしまっては、一層、未済から脱することを困難にさせ、利しいところがひとつもない。
急いで功を求め、しかし災いを受ける。。

しかし、最終的には「未済は亨る」とあるように、吉凶定まらず、未来に希望が持てる。
しかし、その希望は、この卦を知らない限り、当日の相場のチャートからは、うかがい知ることはできない。
しかしまた、時来てそれは、既済(完成)へ亨る。ただし忍耐努力と時間を要する。

六十四卦は、乾為天(けんいてん)=竜ではじまり、しめくくりは、「未済」=不完全を象徴する卦で終わる。
宇宙は多様で、永遠に変化がやまず、終結しない。
変化の思想がここにあるのだ。
kingsarmonj
2007年10月15日月曜日
乾為天(けんいてん)


2007/10/15 の日経225相場の卦として、乾為天(けんいてん)を得たのだが、
これには解釈がいろいろある。

即今(イマイマ、ソクイマ、いまなり)の相場状況から推断する。
すなわち、今高ければ将来は大いに安く、今安ければ将来は大いに高い。と判断する。

9月25日の新興を占ったときもこの卦を得ている。

本日は、先ず上がる。先高。と読んだ。
それ自体は、先日のCMEを見てもわかることで、参考にならない。
そして、次の展開を解釈するのに、日経の状況を見て、爻辞にも目を通し、
これを直感的に重視し、得た本日の占断が、

「先ず高い。あるいは、踊りて淵にあり。」

乾為天(けんいてん)は、6爻を6竜で、うたっている。
周易とは、乾為天、すなわち、「天」を首とした易。
竜とは、皇帝のシンボルであり、易とは、帝王の学とされるゆえんである。
そして、竜とはトカゲであり、易とは、竜をその意味に含む。
(易という字は、トカゲを横から見た象形文字。)
竜の段階を、6爻で表現する。
竜は、秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言う。

本日の乾為天(けんいてん)は、4爻を得ている。

1.潜竜、地に潜む。ひたすら力を蓄え時を待つ。陽にして竜、今は下にある。
2.竜、地上に現る。徳の恵みは天下にあまねく。なおも大人の指導を仰ぐ。
3.竜、調子に乗って、動き過ぎる。終日道を反復する。危ういが、夕べに反省し慎み恐れれば、咎めはない。
4.竜、まさに飛躍のとき。ひとたび踊り、なお淵に沈んで力を蓄える。
5.飛竜、天に昇る。乾の境地。徳高きにしてなしうるわざである。しかしなお、大人の指導を仰ぐ。
6.亢竜、昇りつめた竜。満つれば欠ける。悔いあり。
4爻を得た場合の判断は、進めば咎なしだが、ためらえば、好機を逸する。
しかし、進めねばならぬ時に限って、進めない状況が多く、大抵は進めない事態に終わる。
従って、淵に沈んで力を蓄えることになる。
kingsarmonj

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